On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2026-06-05 01:45:15
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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国会議事堂のなかを急ぎ足で歩きながら、気がつくと、議員としても作家としても畑違いの、マティスやルノワールの戦いを、頭の一隅にて考えている時があります




▼写真は、過ぎ去ったばかりのきのう、6月4日木曜の夕刻、国会内で開かれた「南モンゴルを支援する議員連盟」に参加したときです。

 副大臣の公務をひとつ終えて、環境省から大急ぎでここにやって来ました。
 懸念していたよりもずっと、参加議員は少ないです。

▼南モンゴルとは何か。
 日本の学校やオールドメディアでは「内モンゴル自治区」と表現されています。つまり、独裁国家の中国の一部ですね。
 しかしこの自由民主党の議連は、「内モンゴル議連」ではなく「南モンゴル議連」です。
 なぜか。
 13世紀の初頭に、かのチンギス・ハーンが遊牧民族をモンゴル帝国として統一しました。
 それから幾世紀、大まかに言えば750年ほどあとに、第二次世界大戦の結果として、モンゴルは北と南に裂かれ、南のモンゴル人は中国に「自治区」と称して呑み込まれました。
 日本や欧州といった海外に亡命している南モンゴル人、あるいは国連の関係者によると、中国共産党と中国軍による惨たる弾圧、抑圧は年々、苛烈になっています。

 この議連は、その南モンゴル人を支援するためにあります。
 しかし、実際に会合に参加する議員は、少なくなるばかりです。

 そのため、こうして無理にでもやって来ました。
 参加する議員は、雛壇 ( ひなだん ) の役員幹部を別にすると、わたしを含めふたりだけです。
 最初から最後までの参加は、わたしひとりでした。
 向かい側にいらっしゃるのは、亡命先の欧州から駆けつけたリーダーをはじめ南モンゴル人のかたがたと、それから日本国外務省の担当官おふたりです。

▼わたしは、3つを問いました。
 ひとつ。
 環境副大臣としてモンゴル ( 北のモンゴル国 ) のエネルギー大臣と会談しました。外交交渉なので中身は言えませんが、大臣は、エネルギー危機のなかで遊牧民族がことしの冬を越せるか、凍死者が出ないか懸念しておられた。南モンゴルにも言及された。実際の情況はどうですか。
 ふたつ。
 中国の陸上産のレアアースは、日本の海洋産のレアアースと違って、放射性物質も不純物も多い。中国はその精製を「内モンゴル自治区」でおこなうから南モンゴル人が環境の凄まじい悪化に苦しんでいるという情報と懸念があります。事実はどうですか。
 みっつ。
 南モンゴル人の目標は、自治区での人権の改善なのか、それとも民族の自決と統一でしょうか。

 南モンゴル人側の回答を簡潔に述べると、ひとつ目、今冬は南モンゴルでも凍死者の続出が懸念される、ふたつ目、事実である、みっつ目、われらの目標は民族の自決と統一にある・・・ということでした。

▼国会議員の仕事は、報われるためにするのではありません。
 評価されるために、するのでもありません。

 マティスもルノワールも、当時の批評家、評論家、メディア ( 新聞 ) から罵倒されながら、みずからの信念のみによって、絵画の革新をおこないました。
 マティスの『ダンス』、ルノワールの『陽光のなかの裸婦』、いずれもそうです。
 その生き方を、国会議事堂の廊下で、ふと思い出すのです。
 理不尽にして不当な中傷があっても、淡々と、あらゆる任務を遂行します。

 皇位継承をめぐっても、おなじです。
 この夜が明ければ、きょう6月5日金曜、政府の一員であることに矛盾しないよう細心の工夫を重ねたうえで、しかるべき高い地位の関係者と内密の重要な協議に臨みます。
 護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の代表としての政務です。

▼無償、無条件の発信も、いつでもどこでも続けます。
 この動画で、トランプ大統領をめぐる謎解きに挑んでいます。「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新放送です。
 このショート動画では、中国軍の受けた大ショックを明かしています。
 ショート動画はここにどんどん並んで、どんどんみんなの記憶から消えていき・・・ちょっと、待て !
 消えるはずが、『世界は短い』によって、みんなの頭にあざやかに蘇り、きっと新しい意味が見つかります。
 マティスやルノワールが試みた革新を、ぼくは日本文化の文章で、絵筆の代わりに執筆のキーを叩いて、試みています。





 
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