On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2026-06-01 17:19:17
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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畏れ多くも、おおみごころを巡って


( 写真は、5月31日の日曜に開かれた拉致被害者のための「国民大集会」です。
 わたしの席からは、ご家族は見えません。
 しかし早めに会場に入って、横田めぐみさんのお母さま、横田早紀江さんや、有本恵子さんの姉上、北谷昌子さん、妹さんの有本郁子さんらとすこしお話をいたしました。
 わたしたちの天皇陛下が日々、決して絶やされることの無い祈りは、拉致被害者とそのご家族のためにもあると拝察しつつ、会場の一隅に身を縮めておりました。
 2時間余が経過して、会が終わったあと、拉致議連事務局長の長島昭久さんが「青山さん」と大きな声で近づいてこられました。そしてわたしの眼を見て、「なんで、そんな悲しそうな顔を」と仰ったので、思わず、「これでいいと思いますか」と応えてしまいました。「良くないですね」と仰りつつ、慌ただしく去ってゆく長島さんの背中に「あなたのせいじゃない」と、これも思わず、申しました。
 では誰のせいか。それは、ここでは申しませぬ。新しい日本文学のなかで、我が身にこそ問いたいと今、考えています )

▼皇位継承について護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 )は、すでに、視る人の少ないこの動画で公開しているとおり、皇族であっても養子を成すことを可能にすることと、「女性宮家」に反対することを確認しています。
 その後、それにしたがって行動しているのは当然のことです。なぜ「何もしていない」という非難に繋がるのでしょうか。
 行動するのは、自分たちを目立たせるためではなく、父系一系にて天皇陛下のご存在をお護りすることと、母系天皇に繋がる「女性宮家」を新たに作ることをさせないこと、その本来の目的のためです。
 したがって、全公開の行動に限らない行動があることも当然のことです。ご自分の目にした、根拠のないネット情報で「何もしてない」と決めつけて強く非難されるのはどうでしょうか。

 そのなかには、護る会は護る会であって「守る会」では無いことをご存じないかたや、「護る会は何を掲げているのか分からない ( 7本柱を明示しています ) 、青山繁晴は何をしたいのかさっぱり分からない ( 少なくとも28年間ずっと明示しています ) 」と、独自の理論を超がつきそうな長文で仰るかたやら、多士済々のみなさんがいらっしゃいます。

▼ひとつ、非常に大切なことをお忘れではないでしょうかと危惧します。
 それは陛下の大御心をめぐってのことです。

 皇位継承については、国会の各党によって「静謐な環境で議論する」という趣旨がすでに共有されています。
 正式な法的合意ではありませんが、衆参両院の議長と副議長を中心に、実質的に国会の「総意」となっています。
 主権者によって選ばれた公党による諒解ですから、おろそかにしてはなりません。

 肝心なことは、この諒解が成された理由が、「皇位継承という両陛下をはじめ皇族方に直に関わることを巡って国会が紛糾して、天皇陛下をはじめ皇族方にご負担やご心配をかけてはならない」という、日本人として最も大切な配慮にあることです。

 志ある主権者のなかには「護る会が座り込みでもして女性皇族がご成婚後も皇族に留まる案を阻止してくれるのかと思ったのにやらないじゃないかと動画で話している政党関係者がいる」と知らせてくれたかたも居ます。
 もしもそういう発言が事実なら、国会議員が皇位継承を巡って国会内で座り込みという異常な行動に出たときに、陛下の大御心にご負担を与えないかということを考えないのでしょうかと、正直、驚かざるを得ません。

 そうした動画だけではなく、この個人ブログに書き込まれるなかにも「表立って動け、騒ぎをつくれ」という趣旨を強いる書き込みが溢れています。
 護る会がかりそめにもそのようなことをすれば、護る会は、陛下の大御心を慮らない議員集団に堕していることになります。
 日本の尊厳と国益を守る立場で、そのようなことに走ることはあり得ません。

▼その代わりに、静謐には徹底的に動き続けています。
 きょう6月1日月曜も、あるいは先週も、不肖わたしは自由民主党の首脳陣に申し入れをしました。野党の心ある人とも、かねてからの人脈を活かして話し合っています。
 まもなく護る会の役員会を国会内で開きます。
 護る会の役員会は、総会と違って非公開ですから、オールドメディアも必ず見るこの個人ブログで、具体的な日程を明示することはしません。

▼皇位継承を巡っては国会の総意で決める、立法するという各党の申し合わせであれば、左翼政党、すなわち天皇陛下のご存在を護る意思が弱いか、あるいは無い、さらにはかつての占領軍・GHQと同じく、やがては天皇陛下のご存在を無くそうとする政治勢力とも「静謐」を心掛けて協議することになります。
 そのことが恐ろしい結果を招かないよう、不肖わたしも、護る会も、自由民主党の良心的な部分も、一生懸命です。
 それを、保守を自認されるかたがたや政治勢力こそが、足を引っ張られるのは、もはやお馴染みの常態です。
 わたしたちの生きる日本社会、わたしたちの運命を決する政界は、一体なんでしょうか。
 わたしは、おのれのささやかな生き方、あるいは信念として、どなたも非難しません。
 しかし悲しいですね。
 まさしくそうした社会のために、毎朝、毎昼、毎夜、明け方を超えてまで命を削っています。当然の責務です。
 そのなかで、わがたったひとつの命は空しく尽きるのでしょう。
 それが悲しいのではありませぬ。
 陛下の大御心とは、祈りです。その祈りを感得しない日本人が増えているのなら、わたしたちにとって、これほど悲しいことがあるでしょうか。

      今日の月曜も、国会から日帰りで国内へ出張する機内にて
      20世紀から21世紀へ日本社会のただなかで生きた青山繁晴 拝





 
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