On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2026-04-21 05:59:50
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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長い旅の果てに夜のベルリンに入りました



▼ご存じのひとも多いと思います。ウクライナ戦争の影響で今、ヨーロッパ線はふつうのルートが飛べません。
 戦争前は、日本を飛び立つとまっしぐらに西へ向かっていましたが、今は逆向きに東、正確には北東に向かって飛び、千島列島に沿って北米大陸に入り、そこから北極海を反時計回りに越えて、グリーンランドへ向かいます。

 かつては東京からフランクフルトまで8時間ほどのフライトが、今は実に、14時間かかります。

▼写真は、グリーンランドの頭、北の入り口に届いたところです。
 今回はちょっとアンラッキーで、やたら金属音などを立てるひとが居て、CAさんに話してもらっても5分ほどだけ静かで、あとはさらに大きな音になり、全く眠れませんでした。
 こういうひとに14時間、静かにしてくださいと頼んでも無理なので、いっそ逆手にとって、仕事を一気に完遂させることにしました。
 烈しい眠気に耐え、ベルリンでの国際会議に備えて関係書類を丁寧に読み続け、何を諸国に語るか、提起するか、日本の国益をいかに護るかを考え続けました。



▼グリーンランドの出口です。
 ここからヨーロッパ大陸に向かっていき、アムステルダムを越えてまずはフランクフルトに向かいます。

 今回のベルリンの国際会議では、全体会議で2度、発言するほか、ドイツ、トルコ、オーストラリア、国連と一対一の会談が4つ入っていて、すべて連続です。
 弾丸出張ですから、こられがぎゅっと詰まっているのです。

 通訳を入れないで、全部、英語で直にやるので、書類も英語です。
 全体会議での発言は準備しやすいですが、一対一の会談は、相手が何を言うかをさまざまに予測しつつ、いかに答えるかを沢山のケース設定をして備えねばならないので、ほんとうに大変でした。
 騒音が無ければ、途中で寝落ちしていたと思いますから、アンラッキーがラッキーでした。
 すべての準備を完遂しました。



▼そしてドイツに入ると、いきなり緑なす田園です。
 ベートーヴェンの田園交響楽が耳の奥に聞こえます。

 眠らないので、続けて別の仕事に入り、完全会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の第1537号を書き始めました。
 このレポートは、機密情報のみを扱って、先日に満26年を超えました。と言っても誰も褒めてくれません。わはは。



▼フランクフルトで乗り継ぎの時間帯もずっと書き続け、ドイツの国内線に乗っても、パソコンを開いていい時間は書き続けます。



▼ベルリンの灯りが見えてきました。
 機内ではレポートは完成しません。際どいテーマを扱っているので、慎重に見直し、見直しで書きます。
 ホテルに入ってから、ベッドに倒れ込みたいのを、どうにか我慢して完成させ、送稿しました。
 やれやれ、これで、会員の志に応えられます。

 このベルリンの夜が明けると、朝早くから環境省とのミーティングが始まり、直ぐに会場入りします。
 日本政府代表ですから、力を尽くすだけでは足りません。結果を出さねばなりません。

✴こゝろの奥の秘かな願いはふたつです。
 ひとつ。風薫る5月の独立講演会で、みなさんと会えること。
 このボタンを押して、質問を書き込んでください。

 ふたつ。命を削り込んだ新刊、『世界は短い』が読まれることです。

 ベルリンの夜が深まります。
 弾丸出張だからこそ、このあと今、荷物の整理をしておかねばなりませぬ。





 
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